~光輝く特殊性を持ち、多様性を大事にする教室~
浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室は、昭和52年に野末道彦を初代教授として開講しました。
平成7年に星野知之が第2代教授に、平成15年に本学1期生の峯田周幸が第3代教授に昇任しました。令和3年4月、第4代教授に本学16期生の三澤清が昇任し現在に至ります。
歴代教授が教室内部からの昇任なので、研究・診療とも継続性がよく保たれています。私は教授就任に当たり、「多様性を大事にする教室」を基本理念に掲げました。この方針のもと、医局員一同が臨床に研究に日夜励んでいます。また令和8年に開講50周年をむかえます。
常 勤医を派遣している関連病院は、静岡県内に17病院あります。大学には18名が在籍し、計75名の医局員が大学内外で活躍しています。同門会員も75名を数え、医局員と合わせ150名が静岡県の耳鼻咽喉科診療を支えています。
私たちの教室は、大学の診療科として臨床、研究、教育のいずれにも力を入れて活動してきておりますが、とくに臨床は大切にしたいと考えています。野末初代教授からの教えである、「患者さんの気持ちに寄り添う診療」を常に心掛け、星野第2代教授以来の「確実な手術手技の継承」を大事に守っています。また、大学医学部には研究という重要な任務もありますが、研究においては「熱いリサーチマインドを持つ医師であれ」との峯田前教授からの理念を引き継ぎ、臨床への還元を目標にしたトランスレーショナルリサーチを進展させていきたいと考えています。さらに教育に関しても、県内の多くの関連病院と連携して若い耳鼻咽喉科・頭頸部外科医の育成に熱い情熱を注いでいます。耳鼻咽喉科・頭頸部外科医が診療する疾患は、聴覚・味覚・嗅覚、頭頸部腫瘍、嚥下、無呼吸など多岐にわたります。これが耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の奥の深さの一つでもあり、面白みでもあります。また、女性医師のキャリアパスについては、一人一人のライフスタイルに即し多様性を大事にしながら、無理なく専門医として臨床・研究が継続できるような配慮を考えております。さらに、最近は男性医師の育児、介護のための一時休業にも対応しており、実績(育児休業1名R5年1~3月、介護休業1名R5年4月~)もあります。
このホームページをご覧になって、私たちの浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室に興味をもっていただいた医学生、研修医、専攻医の先生がいらっしゃいましたら、お気軽に御連絡ください。当教室のキャリアアップ・プログラムなどの紹介をはじめ、医局説明、病院見学などもいつでも行いますので、まずは我々の教室の雰囲気を感じていただければと思います。ぜひ皆さんと我々とで新しい時代の耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室を創っていきましょう。
浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授
三澤 清